ずっと使っていたパナソニックの除湿機F-YZPX60、最近調子が悪くなっていました。
最近、点検ランプがついて止まっているのに気づき、再度オンにすると5分ぐらいは動くのですが、その後また点検ランプが点灯し、停止・・・。
もともと5年前に購入したものですが、脱衣所兼ランドリールームにてほぼ毎日24時間乾燥させて使っていました。
メーカーの無償点検の期限も切れていることから、分解して修理を試みた結果を紹介します。
パナソニック除湿機F-YZAPX60の概要
この除湿機はパナソニック製で型番はF-YZPX60です。主な仕様は以下の通り。
仕様
品番 | F-YZPX60 |
---|---|
除湿方式 | デシカント方式(ゼオライト方式) |
外形寸法(高さ×幅×奥行) | 458×194(+脚部16)×352mm |
質量 | 5.9kg |
通常、除湿機には二種類の除湿方式があり、それぞれ以下のような特徴があります。
この除湿機は消費電力は大きい傾向にありますが、衣類乾燥に向いているデシカント方式を採用しています。
なお、この除湿機は現在すでに生産終了となっています。
コンプレッサー式
空気を冷却し、湿った空気から結露を発生させて部屋の水分を取り除きます。
○メリット
気温が高い時に除湿性能が高く、消費電力が少ない。
○デメリット
冬場の気温が低い時には除湿性能が低下する。コンプレッサーを内蔵しているため、本体が重くなり、運転音が大きい。
デシカント方式
多孔質性の乾燥剤であるゼオライトに水分を吸着させ、ヒーターの熱で乾燥した空気を吹き出します。吸着した水分は熱交換器で分離します。
○メリット
低温時でも安定して除湿が行え、衣類乾燥に優れている。またコンプレッサーを内蔵していないことから本体が軽い。
○デメリット
ヒーターを内蔵していることから、コンプレッサー式に比べて消費電力が大きく、ヒーターの熱により室温が上昇する。水分はヒーターにより熱交換器内で水滴となりタンク内にたまります。
故障の状況
運転を開始すると、数分で点検ランプが「点灯」し、衣類乾燥「標準」ランプが「点滅」する状態となっていました。
取扱説明書を参照すると以下の記載が書いてあります。
①フィルターが目詰まりしているか、吸込口や吹出口がふさがったりしていませんか?
②お部屋の湿度が低すぎませんか?
パナソニック取扱説明書より
②については明らかに湿度が下がった状態の部屋でなくても勝手に止まるようになっているので、①が原因と推測されました。
しかしフィルターはすでに掃除されており、ホコリが目詰まりしている様子はありません。。。
ということは、フィルター部より内部にホコリが溜まっている可能性があります。分解してホコリの掃除を実施することにしました!
分解
早速分解していきます。
分解前の状態
○前面
分解
○早速ですが、ネジを外していきます。
まず、上部の3箇所を外します。
※写真いよって、すでに外してあったり、外す前だったりします。。。すみません。。。
○フィルター部の2箇所も同様にネジを外します。
○タンクを外した部分の4箇所もネジをはずしていきます。
○前面のパネルを引き上げるようにして外します。
ネジを外した後だと若干左右のパネルを広げるようにすると外しやすいです。
○最後に左右のパネルを広げるようにして外します。
○外した図が以下の通り。
ゼオライトの部分と、熱交換をする部分が見えます。
カバーを外してみると、熱交換をする部品にホコリがたまり目詰まりしていることがわかりました。
おそらくこの部分の空気が吸気、もしくは排気が妨げられてエラーが出たものと思われます。
○拡大するとかなり汚いですね。。。。
掃除
熱交換部についたホコリを掃除機で丁寧に吸っていきます。
○ついてで何かのセンサーらしきものにもホコリがついていたのでテッシュ等で優しくホコリを除去しました。
掃除後
かなりホコリが綺麗になりました。
組み立て
最後に分解とは逆の手順で組み立てていきます。基本的にはネジのサイズは全て一緒なので、ネジが余っていないかに注意しながら組み立てていきます。
結果
ホコリを除去した後、運転しましたが完全に点検のランプはつかなくなり、エラーが解消されました。やはり、5年間毎日フル稼働するとフィルターでガードできない部分にもホコリが溜まっていくことがわかりました。
今の所1週間以上運転してますが、大丈夫そうです。
もし同じ症状が出ている方は、是非試してみてください!
実際、この除湿機を使うことで、部屋干しが効率的にできる上、デシカント式で電気代がかかるとお思いきや付けっ放しでもそれほど電気代もかかりません。お気に入りの商品だったので使い続けることができそうで安心しました。
↓この除湿機はもうすでに生産終了になっているため、もし次に本当に壊れたらこちらに買い換えようと思っています。