最近我が家では近々引越しの予定があり、それに向けて準備を進めています。引越しにあわせてたくさんの家具を買い替えたり、不要なものを捨てたりしています。
引越しをしていると、物干し竿や、カラーボックス、キャリーケース等、いらないものが思った以上に出てくるものです。粗大ゴミを捨てようとすると、お金がかかったり、マンションだと一度にたくさんの粗大ゴミを共用部においておくのが気が引けたりします。
通常、自治体にもよりますが、当然燃えるゴミ袋や燃えないゴミ袋に入るものしか回収してもらえません。また、傘のような長尺のもので袋からはみ出すように出せる場合も大体1m以内というように決まっています。
そこで、なんとか粗大ゴミ扱いとなるような大きなゴミ→不燃物サイズに分解できないかと思い電動ノコギリを買って使ってみました。結果、想像以上に便利だったので紹介します。
電動ノコギリとは
電動ノコギリとは、その名の通り、電動で動くノコギリになります。ノコギリにも色々と種類があります。
充電式かコード式か
電動ノコギリにはバッテリーを使う充電式と、コード式があります。
充電式についてはコードがないため取り回しがしやすいという大きなメリットがあります。
しかし、バッテリー式は便利である反面、高価になってしまう傾向があり、逆に低価格のものだとあまりパワーがないものが多くなる傾向があります。
普段からDIY等や庭の木の選定など多く使う機会がある場合はバッテリー式の方が良いかもしれません。
しかし、使用頻度も限られている場合はコストパフォーマンスを重視したコード式も検討するべきかもしれません。
電動ノコギリの種類
また、電動ノコギリといってもいくつか種類があります。
- レシプロソー(別名:セイバーソー)
ノコギリの刃が前後に動いて切るタイプです。一番ノコギリというイメージに近いのではないでしょうか。パワーがあり、屋外での作業にも適しています。
- ジグソー
細い刃で細かい形状や、曲線などのを切る作業を得意とする電動ノコギリです。
- 丸ノコ
回転する刃がついているタイプ。大きい木材をまっすぐに切るのに適しています。
高儀の電動ノコギリ DN-100
今回はコードがあるタイプの高儀の電動ノコギリ(レシプロソー)を購入しました。理由はなんと言っても値段が安く、Amazonでも5,000円程度で購入できてしまいます。
商品本体+付属品
形状は独特な形をしているように見えますが上の突起部分に手を添えることで安定して作業できるようになっています。
リーズナブルな値段にもか関わらず、トリガーは無断階に速度を調整できます。
最初から、3種類のブレードがついてきます。
非常に安いのに最初から3本もノコギリの歯がついてくるのはかなりありがたいです。
鉄工用を少し使ってしまっています。。。。
ちなみに鉄鋼用は青い刃になっており、切った後は塗装が剥げますが特に切れ味は変わりません!
また、のこぎりの刃の取り替え用の六角レンンチが付属しています。
(仕様は以下の通り)
製品サイズ (W)×(H)×(D)mm | 65 × 205 × 300 |
---|---|
製品重量 (g) | 1600 |
パッケージサイズ (W)×(H)×(D)mm | 365 × 210 × 75 |
パッケージ重量 (g) | 1900 |
特徴 | ●色々な材料が切れる。 ●無段変速。引金を引く強さで、ブレードのストロークスピードを調整。 ●3種類のブレード付ですぐに使える。 (木工用150mm・塩ビ/PC用150mm・鉄工用130mm) |
付属品・セット内容 | ●電気のこぎり本体×1 ●木工用ブレード×1 ●塩ビ・PC用ブレード×1 ●鉄工用ブレード×1 ●六角棒レンチ×1 |
仕様 | ●電圧:AC100V ●周波数50/60Hz ●電流:3.7A ●定格消費電力:350W ●ストローク数:約0~2,200min-1(無段変速) ●ストローク:約18mm ●本体サイズ:約長さ300×幅65×高さ205(mm) ●質量:約1.6kg ●コード長:約2m ●定格時間:30分 |
○反対方向から
○スイッチ類
丸いスイッチは安全装置ではなく、動いている状態を保持するためのものになります。
実際に切ってみた。
こんな感じで切ります。上の突起の部分を左手で支えるように構えます。
使用するときは、できれば足も保護できるよう最低でも靴下や室内履きを履いたほうがいいですね!!※上記写真はあまりよろしくありません。。。。
ちなみにのこぎり屑が発生しますので床は養生するのをお勧めします!
このぐらいの鉄パイプだとどのくらいで切れるの?
これは直径4cm程度の太めの突っ張り棒だったものですが、5〜10秒ぐらいで切れちゃいます。
次はキャリーケースを切ってみました。そのままだと中は空でもサイズ的には粗大ゴミになってしまいます。
意外とキャリーケースっていろんなサイズを買っちゃったりして、収納にこまるし、いらないと思っても
わざわざ粗大ゴミで回収してもらうのも億劫になっちゃいがちですよね。。。
我が家でも車輪が壊れているにも関わらず1年間倉庫で眠ってました。。。
このように真ん中を切るだけで、重ねて燃えないごみで捨てられるようになります。
キャリーケースについては、布素材の部分が、ノコギリの歯が引っかかってしまうため、ハサミ等切りながら作業をするような形になります。鉄パイプが入っている部分もありますが、難なく作業出来ました。
燃えないゴミの袋にもすっぽり入ってまだ他のゴミも入れられそうです。高速に解体ができることがわかりました。
布の部分がかなり頑丈でカッターナイフ等で切らなきゃいけない手間がありました。
それを含めても5分程度で解体できます。
その他、カーテンレールや、プラスチックのゴミ箱、カラーボックスなど、日常生活で出そうな大きな家具類は難なく切ることができました。
大きなプラスチック製品は力をかけて無理やり割ったりするとかえって、怪我をする可能性もあります。DN-100を使うことでそれをせずとも、ほんの数秒〜数分で全て小さく解体することができるのはとても良いです。
コスパについて
結局元々粗大ゴミでは一つ300〜500円程度かかるものが全て50円程度の燃えないゴミ袋で処分できることになります。
コストパフォーマンス的には、仮に500円で粗大ゴミ回収する不用品を50円の袋で出せるように解体できます。10個やれば4500円となりほぼ元がとれることになります。
使っていて気づいた弱点
かなり素早く解体できるという点は予想を超えてよかったのです。一方で、使っていて弱点も感じました。
○切る時の音がかなり大きい。
→かなり音が大きいため、マンションやアパートなどで使用する場合は日中かつ短時間がいいと思います。
○安全装置がついていない。
→トリガーを引くだけで作動するため少し危ないと感じました。切る作業を中断するときは必ずコンセントを外したりパルチタップ等でつど電源を切る方が良さそうです。
○布製品は苦手。
→商品の特徴ではなくのこぎりの特徴といえますが、布製品に対しては、刃が引っかかりかなり切りにくいです。キャリーケースのような布と合わさっているような素材に対しては、カッターナイフやはさみと併用する必要があります。試してはいませんが、ソファーやベッドなどを解体するのは単体では厳しそうです。
○のこぎり屑が散らばる。
→のこぎりなのでしょうがありませんが、出てきた屑は掃除機等で吸う必要があります。また部屋の床等作業する場合は養生する必要があります。
家庭でする場合は下記のような養生シートで広めにカバーしてやるとかなり快適に作業できます。
結 論
今回この製品は粗大ゴミの解体用に使えないかなという意図で買いましたが、想像以上に早く作業ができ、値段以上の働きをしてくれることがわかり満足しました。
これで、引越し前の大物のゴミが思い立った粗大ゴミの手配や、粗大ゴミシールを買いに行かなくとも自分のタイミングで捨てられるのはかなりのメリットだと感じました。
- 安価ですが、パワーがあり、短時間で解体作業ができる。
- 切る音が大きく、のこぎり屑が出るのはデメリット。
- 今後も引越しや粗大ゴミ等を解体することを考えるとかなりコスパがいい。
- DIYや、庭の木の剪定等でも十分使える。